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今ここに在る自由.Paradise.

調理場は仲良しクラブではない

   


 

海外で日本食が広まり、
海外でも寿司料理店が増えるにつれて、
「なぜ女性の寿司職人はいないの?」
という疑問が、
海外でも持たれるようになった。

という記事を見つけたので、
対抗記事(?)を書いてみました(笑)

 

参考:
「“なぜ女性の寿司職人はいないの?”
海外が疑問 生理、体温説には納得できない?」
newsphere.jp/national/20160217-1/

 

 

↓↓記事本文ここから↓↓

 

 

なにがどうって、
まず調理場という場所が、
なかなかに、
働くのに厳しい場所である、
ということなんだな。
(^。^;)

 

繁忙期やピークタイムの調理場に、
料理教室や料理サークルのような
和やかでワイワイとした雰囲気は全くない。

調理の知識やノウハウ、スキル、
美味しい料理を高い品質で提供したい、
というサービス精神が必要には違いないが、
実際のところ、
「調理場で働く」ということは、
かなり、
「肉体労働」に近い。

 

立ち仕事で、水も使うし、火も使う。
素早く正確に包丁
(あるいは洋食であれば調理ナイフ?)
を振るう必要がある。
肌が弱くて手が荒れるなんていう、
「繊細」な人が働くには過酷すぎる。

大量の食材を、
一気に捌いて調理するのは、
ぶっちゃけ力仕事だ。

 

シフトも変則的で、
土日祝日・花金など、
皆がのんびり休んだり遊んだりするような時に、
せっせと働く。

ディナータイムのピークが過ぎて、
伝票の通りも落ち着いてきて、
それからキッチンの片づけをようやく始め、
客がみな捌けてから、
清掃や次の日の仕込みをやって、
日付も変わりそうな頃に、
片づけや仕込みをすべて終えて
やっと職場を離れて帰宅する。

仕事が終わらなければ帰れない。
自分が仕事が出来れば出来るほど、
自分の代わりになるような人はいない。

いわゆる「ブラック」に近い職場であることも、
わりとよくある。

 

自分のポジションの仕事をすべて捌いた上で、
周りの仕事にまで気が回す余裕がある、
というぐらいになってやっと、
調理場で必要な人と認められるぐらいのもんだ。。。

 

(新人の育成なんて、
なかなか口で言うほど簡単ではない。。)

(最初に熱があればあるほど、
希望が通らないことに挫折して去っていくものだ。)

(仕事に対する熱意なんてものは、
表面に出して騒いでいるヤツほど冷めやすい、、。)

 

繁忙期のピークタイムに、
「伝票をこなす」というのは、
戦場で闘うことにある種等しい。

調理場で立って残っていられるのは、
勇猛な戦士だけ、
といえば、
ちょっと皮肉的かもしれない(笑)

 

お客の皆さんは、
夕方にはお腹を空かせて、
一斉に料理店にやってくる。
そうして、
ピークタイムの調理場は、
伝票に追われる「戦場」となる。

もし自分が捌くべき伝票が
10丁(10人前)同時に通ったとしたら、
1丁(1人前分)を1分で調理したとして、
10分かかる。
これは客が待てるギリギリのラインである。
お客さんは揃いも揃って皆、
お腹を空かせてやってきていて、
15分待って料理の一つも出て来なければ、
気の短い客なんて特に相当、
なかなかにイライラしてくるものだ、、。

飲食店の調理場というのは残念ながら、
「作ってあげてるんだからおとなしく待って」
なんて呑気なことを言う人が働ける場所ではない。
気持ちよく美味しく(素早く)食べられない料理店に、
「次」はない。

新店のオープン時は、
どんな店でも物珍しさが手伝って賑わうが、
毎日の食事は「趣味」で食べるわけではない。

 

調理場で約3年働いた。
その仕事がとても好きだったし、
仕事をするのはいつだって楽しかった。
だが、
誰でもそれができる、
というわけではない。

求めに応じて、
肉体やスキルを向上させて、
それらを存分に発揮したい、発揮できる、
という人にとっては、
大変にやり甲斐のある職場であるし、
そのスキルや仕事の質を極めていく、
という、職人的な面白さもある。

 

「自分に合った仕事」を求めるのであれば、
自分に合った仕事を探せばよい。

仕事の求めに応じて、
「自分を向上させる」のであれば、
自分を向上させればよい。

○○な仕事をやりたいが、
どうやら自分はその条件を満たすことができなさそう、
というときに、
「けしからん」などと言う必要はない。

残念ながら、
あなたはその仕事に適している見合った人間ではなかった、
ただそういう状況に遭遇した、
というだけのことに過ぎない。

世の中にはゴマンという種類の仕事がある。
他にあなたが気に入りそうな仕事の一つや二つ絶対あるって。

好きなことすればいい。

 

ということで、、

結論:
「店に入ってから15分以内に料理を出そう!」

要件 (Minimum Requirements) を
満たせない人に仕事はない。

 

(健康に悪いだの、
原材料関係の不祥事だの、
調理の不手際だの、
従業員の接客態度が悪いだの、
不安や批難やクレームが散々ありながら、
ファーストフード店に行く人が絶えないのは、
安かろうが悪かろうが、
とにかく早く食べ物にありつけるから、
という理由、、。)

(2時間待ちの行列に並んでご飯を食べるなんて、
よっぽどのことがないとしない。)

(ちなみに、
自分が働いていた職場に、
新店オープンの研修で、
新入社員が5人研修に来たことがあったが、
1週間以内に5人全員辞めた。
正社員やで?
5人全員やで、、。
仕事を続けるのに、
「やる気あります!!」
なんて言葉は要らない。)

(家事が大変?
寝言は寝てから言ってくれ。爆笑)



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